家和らぎ 朝5時から7時までしか食べられない幻の朝食を食べに行ってきた

早朝5時にオープンし、8時にラストオーダーを迎えるという、心斎橋から徒歩5分圏内にある幻の朝食を食べに行ってきた。店名は『家和らぎ』といい、大阪ではかなりの人気店だそうだ。

創業当時から朝まで開いててほしいというお客さんの要望を受け、朝だけ開いてみることにしたのがきっかけだそうだ。「朝ごはんのお店なんて、あんまりないしちょっと面白いんじゃないかな」とユーチューブで語っていた。

朝6時半、心斎橋駅を降り、早朝でまだ人がまばらの中を少し歩き、路地裏に入ると、程なくして家和らぎに到着した。お店の外観は、けっこう地味で、隠れ家的な雰囲気がただよっている。


三ノ宮の人気ラーメン店『鯖の上にも3年』もそうだが、名店には何か言葉では言い表せないような雰囲気のあるお店が多い気がする。

こんな朝早くにも関わらず、既に人が並んでおり、僕もその列に加わった。

並んで待つお客さんのために、店の前にはお出汁の入ったポットが置かれており、紙コップで自由に飲むことができる。なんというお心遣いだろうか。体も心も温まり、出汁の風味が食欲をさらに刺激する。5分ほど経つと、すぐに店員さんに呼ばれ、厨房を囲むエル字型のカウンターの一隅に案内される。カウンターは、座り心地のいい座椅子になっており、店主さんが日本料理に腕を振るう姿を眺めながら待てるのも、なんともおつなポイントだ。

テーブル席も二つ用意されているので、複数人で行くかたも安心である。

店内は暖色系の灯りで照らされ、落ち着いた朝を迎えられるような、まったりとした空気感に包まれている。なんとなく昔風の日本家屋の一軒家の家にお邪魔しているような感覚におちいる。

メニューはこちらだ。全て税込み価格のため、その点も安心。

僕は出汁巻き定食、トッピングにいくらと明太子、ミネラルウォーターを注文した。

出汁巻き卵から零れ落ちるいくら、湯気のたつ味噌汁、たっぷりの明太子、贅沢な刺身。

この絶景を見るだけでも早起きしてよかったと思える。

ふわっふわ、とろっとろの出汁巻き卵にいくらを少し載せて口の中へ。

プチプチしたいくらが口内で弾け、出汁巻き卵に、いくら特有の酸味が混じり、絶妙なハーモニーを口の中で奏でる。

うん、止まらない。二口目、三口目と箸が進み、ご飯もそれに合わせて減っていく。

明太子や刺身もあり、ご飯がご飯がすすむ君状態にブーストがかかる。

そして味噌汁。中の具材はゴボウ、豚肉、こんにゃく、大根といった豚汁に近い味わいとなっている。

それらの具材とほんのり甘い味噌が絡み合い、味覚と嗅覚の両方に訴えかけてくる。

もし店に監視カメラがあったら、間違いなくカウンターで気味悪い笑顔を浮かべ、ヘラヘラしながら味噌汁を啜っている男がいたと思う。

大満足で完食し、ミネラルウォーターを飲んで人心地ついていると、店員さんの声が聞こえてきた。

「待ち11名でーす」

え?今7時ちょいすぎだぞ?

既に行列ができていることを知り、僕はあわててお会計を済ませ、外に出た。
店員さんたちの気持ちの良い「ありがとうございました」の声を背中に受けながら。

店を出ると、長い行列ができており、そこへさらに外国人観光客と思しき二人組が列に加わった。

うん。だが納得である。

こんなに贅沢で幸福な朝を迎えさせてくれるのだから、少々並んでも仕方がないと思える。

少し贅沢な朝食と幸せな朝を迎えたい日にはおすすめだ。それから大阪観光が目的の人たちにも是非行ってもらいたい。きっと後悔はしないから。

本日は幻の朝食を堪能できる心斎橋の『家和らぎ』さんのレビュー記事でした。

みんなもぜひ行ってみてくれ。


家和らぎ(ヤワラギ)

住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-3-12 田毎プラザビル 1F
電話番号:06-6121-4546
営業時間:5:00〜9:00ラストオーダー8:00、18:00〜0:00
定休日:火曜日(早朝営業は水曜日も定休)

家和らぎ (ヤワラギ) – 心斎橋/日本料理 | 食べログ (tabelog.com)

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