眠れないほどおもしろいオススメ小説10選

どうも、マサルです。諸君、おもしろい小説を探していないだろうか?

時間もお金も限られているし、絶対に外したくない!!

今日は、そんな方たちに向けて、絶対に誰が読んでも面白い小説10選を紹介していこう。

厳選に厳選を兼ねた小説だ。絶対に後悔はさせないので、ぜひ最後まで読んでくれよな?

それではいってみよう!

眠れないほど面白い小説10選

東野圭吾 『白夜行』

19年前、ある廃ビルで質屋の店主が殺害され、今だ犯人が捕まっていないその事件を担当した刑事・笹垣は、容疑者の娘・雪穂と被害者の息子・亮司の姿に何かひっかかるものを感じていた。やがて、成長した面識のない雪穂と亮司のまわりで奇妙な事件が続発し……。

白夜行 | あらすじ・内容・スタッフ・キャスト・作品情報 – 映画ナタリー (natalie.mu)

言わずもがな、名作中の名作。
白夜行は800ページ以上もあるにもかかわらず、僕は面白すぎて一気読みしてしまった。
数々の張り巡らされた付箋が気になりすぎて、本当にページをめくる手が止められなかった。

白夜行は主人公の雪穂と亮司の心情がいっさい書かれていない異色の小説
当然読者は、主人公たちの心情から、答えをくみ取ることができない。
事件の謎は謎のままで、物語の行方を予測することさえ不可能なのだ。
読み始めたら、強制的に最後まで読まされてしまうだろう。
気になったら、是非読んでみてほしい。

三浦しをん 『風が強く吹いている』

目指せ、箱根駅伝! 純度100%の疾走青春小説。
箱根駅伝を走りたい――そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何? 走るってどういうことなんだ? 十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく……風を感じて、走れ! 「速く」ではなく「強く」――純度100パーセントの疾走青春小説。

『風が強く吹いている』|本のあらすじ・感想・レビュー・試し読み – 読書メーター (bookmeter.com)

わかっている。おそらく諸君の反応は「はぁ?駅伝!?別に興味ないし、パス」だろう。
なぜならこの僕自身が、そんな気持ちでこの本を敬遠していたからだ。
だいたい長距離を走る駅伝をどうやって文字化するのかもわからないし、たとえ可能であったとしてもそれが面白いとは、1ミリも思えなかった。

読了後、「なんでこんな面白い小説をもっと早く読まなかったのだろう」と考えを一転させた。読み進めていくと、青春小説を読んでいるというより、まるで青春アニメを見ている感覚に陥る。最後は、全キャラクターを好きになっていることは間違いない。
部活で汗を流していたあの時代に、ほんの少しタイムスリップしたい大人たちは是非読んでみてくれ。
ぜったい後悔はさせない!

歌野昌午 『葉桜の季節に君を思うということ』

ミステリー文学賞&年末ランキング4冠! 本格ミステリーの新時代を告げた記念碑的傑作!
かつては探偵事務所で働き、いまは「何でもやってやろう屋」を自称して気ままな生活を送る「俺」成瀬将虎。
ある日、高校の後輩のキヨシの頼みで、彼が密かに惚れている久高愛子の祖父の不審死と、高額で布団や健康食品を売りつける蓬莱倶楽部の調査を引き受ける。
そして同日、駅のホームで飛び込み自殺しようとした女・麻宮さくらを助けたことで、運命の歯車が回り始める――。

Amazon.co.jp: 葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫) 電子書籍: 歌野 晶午: Kindleストア

この小説を読む前に、ひとつ約束してほしい。何の情報もいれずに読むことだ。まっさらな気持ちで、ただ手に取って、ぼちぼち読み進める。そうすると勘のいい人は、小さな「?」が頭の中にたびたび出てくることになる。ラストに解き明かされる真実。僕は思わず笑ってしまったし、やられた!と思った。これ以上の情報はあえて明記しない。心地よい体験をしたい人は、これ以外の情報は何も入れず、今すぐ本を手に取り、読書を開始してくれ。

司馬遼太郎 『竜馬がゆく』 

「薩長連合、大政奉還、あれァ、ぜんぶ竜馬一人がやったことさ」と、勝海舟はいった。坂本竜馬は幕末維新史上の奇蹟といわれる。かれは土佐の郷士の次男坊にすぎず、しかも浪人の身でありながらこの大動乱期に卓抜した仕事をなしえた。竜馬の劇的な生涯を中心に、同じ時代をひたむきに生きた若者たちを描く長篇小説。

『新装版 竜馬がゆく (1) (文春文庫) (文春文庫 し 1-67)』(司馬遼太郎)の感想(1096レビュー) – ブクログ (booklog.jp)

「時代小説」というより、「冒険小説」といったほうがしっくりくる。歴史ものというだけで敬遠しているのは本当にもったいない。読者はすぐに竜馬の憎めない人柄に魅了されるだろう。現代でいったらワンピースのルフィが、かなり近いと感じる。どこか抜けているのに、とんでもないアイデアや行動で周囲を驚嘆させ、惹きつける。物語が進めが進むほど、竜馬のことがどんどん好きになっていく。
そして歴史小説だからこそ、結末はわかっているが、なんとか忌避できないのかと最後の最後まで力を入れて読んでしまった。きっと今まで体験したことのない喪失感を味わうことができるだろう。個人的に人生で最後に読みたい小説を選べと言われたら、「竜馬がゆく」と即答するだろう。

百田尚樹 『永遠の0』 

「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、1つの謎が浮かんでくるーー。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。

Amazon.co.jp: 永遠の0 (講談社文庫) : 百田 尚樹: 本

ミステリーというジャンルでありながら、結末でこんなに感動できる小説ってこの世にあるのだろうか。今までの人生で、泣きすぎて文字が読めないことは初めてだった。
永遠の0の何がすごいって、ただの感動小説ではなく、物語としても、とんでもなく面白いということだ。張りめぐらされた付箋が、少しずつ回収され、最後に驚きの結末とともに、涙が滂沱と流れる。
こんな悲劇を繰り返さないためにも、もう二度と戦争なんかしてはいけないと、心の底から思わせてくれる。

貴志祐介 『新世界より』

ここは汚れなき理想郷のはずだった。
1000年後の日本。伝説。消える子供たち。
著者頂点をきわめる、3年半ぶり書き下ろし長編小説!

子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。
いつわりの共同体が隠しているものとは――。何も知らず育った子供たちに、悪夢が襲いかかる!

新世界より (上) | 貴志 祐介 |本 | 通販 | Amazon

呪力という魔法のような力が存在する、1000年後の世界。呪力を手に入れるために、子供たちは学校に通うが、物語にはなぜか「不穏な空気感」が漂い続ける。読み進めていくうちに、隠された真実が明らかになっていく。ハリーポッターのようなファンタジー小説が好きな人にはおすすめだ。そこにミステリーが加わり、先の読めない展開にドキドキハラハラしながら読める。上中下の三部作になっているため、時間のある時にゆっくり読んでみてくれ。

辻村深月 『かがみの孤城』

あなたを、助けたい。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべて
人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。

Amazon.co.jp: かがみの孤城 : 辻村 深月: 本

ファンタジーと推理小説をミックスさせたような一作だ。
部屋の鏡をくぐりぬけると、そこには自分と同じくらいの年の子供たちがいた。
誰が、何のために、なぜ、この場所に7人を集めたのか。
そんな謎がラストに近づくにつれ、一気に回収されていく。
やっぱり辻村深月は天才なんだなと思った。そうじゃないとこんな細かい付箋を物語のあちこちに散りばめることなんて絶対できない。しかも最後には1枚も残らず、きれいに付箋を回収して、読者に感動と驚き、爽快感を与えてくれる。読んで後悔しない一冊となっている。

綾辻行人 『十番館の殺人』

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける! 1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。

十角館の殺人 (講談社文庫) | 綾辻 行人 |本 | 通販 | Amazon

上記で紹介した辻村さんが、夢中で読んだという小説が『十番館の殺人』だ。
もう7人が孤島にある館で過ごすという設定の時点で面白いし、ワクワクしませんか?最初から最後まで読者をグイグイ惹きつけ、結末も裏切らない鮮やかな着地。これぞミステリー小説だと言わんばかりの一冊だ。こちらも絶対ネタバレなしで読んでもらいたい!

柚月裕子 『孤狼の血』

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが……。正義とは何か、信じられるのは誰か。日岡は本当の試練に立ち向かっていく――。

Amazon.co.jp : 孤狼の血

この作品を紹介できることを心の奥底からうれしく思う。アウトロー小説の中では一線を画していると思う。やくざの掟や文化、ルールなど、細部にまで徹底的に調べ尽くすことによって、物語により一層の臨場感を与えていることがよくわかる。あまりの感動に小説を読み終わった後、すぐ作者の名前を検索していた。作者の柚月裕子さんは、『仁義なき戦い』から着想を得て、『孤狼の血』を書き始めたそうだ。孤狼の血→凶犬の目→暴虎の牙とシリーズは続くので、ヤクザものが好きな方には、ぜひおすすめしたい。作中に出てくる大上さんが、ワイルドでかっこよすぎる。

浅倉秋成 『六人の嘘つきな大学生』

成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。

六人の嘘つきな大学生 | 浅倉 秋成 |本 | 通販 | Amazon

まずハードルをあげてもらって大丈夫です。相当おもしろいです。ただ面白い部分をここに少しでも書くとネタバレになってしまうのが残念だ。いい意味で予想を裏切られ、なおかつ読後に真剣に考えさせられるような内容となっている。僕もハードルが上がった状態で読んだが、軽々と超えてきた化け物小説なので、みなさんにも是非読んでもらいたい。何を食ったらこんな天才的な物語を書けるんだろうと疑問に思うことだろう。

おわりに

日本の小説家って、なんでこんなに天才が多いのだろう?て本を紹介しながら唸っていた。どの小説も面白すぎるし、もう少しその面白さを上手く言語化できればいいのにと、歯がゆく感じた。まだまだ面白い作品は、世の中にいっぱいあるので、調べる時間を削減したいみなさんに、紹介する記事を書いていければなぁと思う。最後まで読んでくれてありがとう!

タイトルとURLをコピーしました